「自分が見たものがすべて」になりがち

将来において何かの確率について推定するような
場面になった場合の話をしてみます。

事前に

  • 客観的事実を表す数字
  • 対象のイメージ
を与えられたとき、2点目による直感による判断を
優先してしまい、人は統計的な事前の数値を無視する
傾向があるといわれます。

直感と推定する対象の描写が結び付くと自分の中に
もっともらしく見える新たなストーリーが出来上がります。

しかし「もっともらしさ」と「起こりやすさ(確率)」は
同じではありません。よく注意していないと、一貫性、もっともらしさ、
起こりやすさ(確率)の概念は簡単に混同してしまうことになります。

結果、判断を大きく間違える、という結果になりかねません。

自分がこしらえたストーリーを信じてしまわないためには
次の事を行うことが基本だとされています。

  • 将来の確率を見積もるときは、当初の統計的数値をアンカーとする
  • 推定対象に関する後から出された評価をつねに疑う

しかし『ファスト&スロー』の作者は、次のようにまとめてもいます。

<この基本をどうやって実行したらいいのか、自分は一度も教わったことがない。
しかもいまだに、よほど努力しないとこの基本を守れない。>

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